震度の階級について
現在、学校では地震について教えている。先日、子どもの授業後の振り返りにこんな質問が書いたあった。
「震度の階級で、5と6にだけ強、弱がついているのはなぜですか?」
この質問について自分自身も分からず、実際に調べてみた。
もともとは、震度は0〜7の8階級しかなかったそうである。しかも、当時は、それぞれの階級に名前がついていた。
震度0「無感」
震度1「微震」
震度2「軽震」
震度3「弱震」
震度4「中震」
震度5「強震」
震度6「烈震」
震度7「激震」
この階級は、人の体感や地震による周囲の状況などから推定していたものである。
1996年に、震度を今までの人の体感などによる決め方でなく、震度計という機械による観測に切り替えた時に「震度5弱」「震度5強」「震度6弱」「震度6強」が導入された。
そもそも、震度計を導入する背景には、1995年にあった兵庫県南部地震にある。地震後の震度5、6の被害の状況に違いがあり、被害の幅が大きかった。
そのため、より正確な被害の様子を震度に反映するために震度計による観測に切り替わったそうである。
幅が大きかった、震度5、6を細分化することで、適切な防災対応ができると判断されたものらしい。
地震や火山などを学習していく時は、最終的には防災につなげていきたい。震度も防災のために決められたものだということが改めてよく理解できたので今後は防災とからめて震度も教えていきたいな。