鉛をかじる虫  寺田寅彦 を読んで

寺田寅彦の随筆の一作品

 

寺田寅彦は死後50年経過しているので著作権が切れており、青空文庫電子書籍などで無料でダウンロードして読むことができる。

 

内容は、題名の通り、鉛をかじる虫についての話だ。虫が鉛をかじって地下電線の被膜鉛管をかじってしまい、送電の故障を引き起こす原因となっている。

 

実際にその虫は鉛をかじっており、その証拠に糞には鉛が含まれているらしい。

では、何のために鉛をかじっているのか?

鉛から栄養が取れないのであれば、無駄なのではないか?

 

しかし、このような事は身近な事で起きている。

・電灯などのエネルギーで肝心な光エネルギーは注ぎ込んだエネルギーのごくわずかな部分。あとは、不必要な熱などのエネルギーとなって空気中に放出される。

・山から莫大な土砂を掘り出し、その中から貴金属を採取するが、後の土砂のほとんどは放棄する。

 

このことから、「無駄を伴わない有益なものは1つもないのではないか」と仮説が生じる。

 

もし、真であれば、無駄を無くすということは、有益なことを1つもしないことになる。

 

だったら、無駄なことだもいいから何かしたほうがいいんじゃない?と思ってくる。

 

↑自分なりに解釈したらこんな流れです。

 

日々の活動が、自分にとって有益かどうか悩んでしまうのは、無駄な部分を感じているからだと思うし、じゃあ、無駄を完全に無くそうと思えば、有益な事はできない。でも、個人的には無駄を出来る限り少なくして生きていきたいところです笑

 

気になる人は自分の目で読んでみてください。

青空文庫などで読めますよ。